ワットだけではアンペアを求められない理由
ワットは電気の有効電力、アンペアは電流を表します。ワット数だけでは電流は決まらず、負荷にかかる電圧と回路の種類が必要です。電力をワットで、実際に負荷へ加わる電圧をボルトで入力します。直流では P = V × I なので、電流は電力を電圧で割った値です。例えば120Vで動く1200Wの直流負荷なら、定常状態の簡単な計算で10Aになります。同じ1200Wでも電圧が変われば電流も変わります。この計算機は、国名や製品名から電圧を推測しません。機器の銘板や仕様書に書かれた値を確認してください。
単相交流と力率
単相交流の有効電力は P = V × I × 力率で表します。120Vで1200W、力率が0.8の負荷なら、1200÷(120×0.8)で電流は12.5Aです。直流と同じ式を使った10Aではありません。力率はゼロより大きく1以下で、機器と運転条件に合う値を使います。理想的な抵抗負荷は1に近いことがありますが、モーターや電子機器の電源では異なります。ワットで表す有効電力と、ボルトアンペアで表す皮相電力を混同しないでください。VAの数値をWの欄に入れると、式が扱う量の意味が変わり、結果を誤って解釈してしまいます。
平衡三相交流の計算
三つの相に負荷が均等に分かれた三相交流では P = √3 × V × I × 力率を使います。電圧欄には相と中性線の間ではなく、線間の実効電圧を入力します。線間400V、6000W、力率0.8の平衡負荷なら、線電流は約10.83Aです。この式は三相の負荷が均等であることを前提とします。一相だけに負荷が集中した回路や、電圧の表し方が分からない設備には使えません。三相を選ぶ前に、銘板と接続図を見てください。√3は直流や単相交流の式には入りません。
表示された電流の扱い
結果は入力した値から推定した定常運転時の電流です。モーター起動時の突入電流、保護装置の選定、電線の太さ、電圧降下、コンセントの安全な容量は求めていません。機器の負荷に応じて有効電力や力率も変わり得ます。配線や設備の判断には、実測値と適用される規則を確認し、資格を持つ専門家に相談してください。値が不自然なら、元資料の単位がW、kW、VAのどれか、三相の電圧が線間値か、力率を80ではなく0.8と入力したかを見直します。入力値はブラウザー内だけで計算され、サーバーへ送信されません。